暴飲暴食も不眠の原因に・・・ 睡眠の質を高めるセルフケア⑤│鍼灸・オイルマッサージサロン 恵比寿Qiroom × 表参道Qinowa

Qinowaコラム

2020年09月14日

暴飲暴食も不眠の原因に・・・ 睡眠の質を高めるセルフケア⑤

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こんにちは! 治療室キルム 旗本です。

前回はストレスとの付き合い方をご紹介しました。去年の今頃は想像もしなかった災難に世界中が見舞われている現在、ストレスを感じない生活はありえないと言っていいかもしれません。
ツライと思う少し手前、「あー・・・、疲れたなあ・・・」が独り言で出るようになったら、決して無理をしないでくださいね。

食べ過ぎ・飲み過ぎで眠れなくなるのはなぜ?

さて、今回は「食べ過ぎ・飲み過ぎ」が原因の不眠についてご紹介します。

食事の後は眠くなるものだし、お酒を飲んでも眠くなるよねえ・・・ それなのに「不眠」?

そう思われたあなた。確かにその通りです。お腹がすいて食事を美味しく食べているときは、副交感神経が優位になっているリラックスタイム!しばらくすれば自然と眠気が起きてきます。またアルコールも心を緩めてくれるので、ふわっと眠くなりますよね。

でも、ここで大切なのは「適量であること」。何でも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、本来は体にとって良い事(もの)でも、摂り過ぎはかえって逆効果になってしまうのです。

眠りと熱の関係

眠気は、脳の温度が下がるときに感じるようになります。
脳は私たちの生命を維持する重要な司令塔。日中めいっぱい働いてヒートアップした脳をクールダウンさせる大切な時間が「眠り」です。赤ちゃんや子どもが眠くなると手足が温かくなってきますが、これは末端の毛細血管を開いて脳の温度を下げようとしているんですよ。

摂取した食べ物を体内で消化・吸収するときにたくさんの熱が発生します。食事をしていると体がポカポカと温かくなる感覚は、きっとみなさん経験がありますよね。
このように普段の食事では、食後にほどよく体温が上がり、その後(体温を元に戻そうとする恒常性の働きにより)1~2時間のうちに徐々に体温が下がっていきます。アルコールを飲んだ時も同じです。
ところが、食べ過ぎ・飲み過ぎでは想定以上に体内で熱が発生してしまうので、その後なかなか体温が下がらず、体の内側に熱がこもった状態になってしまいます。すると脳の温度も下がりにくくなってしまうので、夕食を食べ過ぎると眠りが浅くなるというわけです。

食べ過ぎ・飲み過ぎのときの体のサイン

暴飲暴食が続いていたり、寝る前に消化の悪いものを食べると、何となく胸がモヤモヤして途中で起きてしまった・・・そんな経験はありませんか?
食べ過ぎ・飲み過ぎによる不眠では「みぞおちのつかえ」「げっぷ」「めまい」などの症状も起こりやすくなります。鏡で舌をみると先が赤かったり、表面に黄色い苔がついていたり、舌の真ん中に深く溝が入っていたり・・・ そんなサインも見逃さないでくださいね。

食べ過ぎ・飲み過ぎによる不眠におすすめのツボ

まずは体にこもった熱をとること、そして胃腸の働きを整えること、この2点がポイントです。こもった熱を冷やすには、やや強めの刺激(瀉法)を与え、働きを補うためにはやさしい刺激(補法)を加えます。セルフケアでは、強めの刺激には爪楊枝を束ねた鍼を、やさしい刺激はお灸がおすすめです。
寝る30分~1時間前にやってみましょう。

①豊隆(ほうりゅう):強めの刺激で

胃腸の働きが落ちて熱がこもった状態を改善するために真っ先に挙げられるツボが豊隆。膝のお皿(膝蓋骨)の下と外くるぶしを結んだ線の真ん中で、つま先を挙げたときに力が入る筋肉(前脛骨筋)の外側にあります。押したときに痛く感じる場所を探してみてくださいね。

②隠白(いんぱく)と厲兌(れいだ):強めの刺激で

どちらも足の指の先端(爪が生える角)にあるツボで、隠白は親指の内側、厲兌は第2指の外側です。手も足も先端にあるツボは「熱を冷ます」という特性があります。その中でも足の親指の内側と第2指は胃腸や消化能力に関わる経絡なので、そこを爪楊枝鍼でチクチク刺激しましょう。

③中脘:やさしい刺激で

中脘は、おへそとみぞおちのちょうど中間にあります。胃腸を守るお母さんのような存在のツボで、胃が痛くなったときに無意識のうちに(その辺りに)手を当てませんか?人間の本能って本当にすごいですね。普段から胃腸が弱い方、下痢をしやすい方、疲れやすい方は是非ここにお灸をしてみてください。

セルフケアの時間は、自分自身と向き合える癒しタイムです。1日のうちほんの数分でももてるといいですね!次回は「疲れすぎて眠れない」をテーマにご紹介します。